ヴィクトールの言葉に、教皇は項垂れていた。
その手は怒りで震えていたが。
(まだ諦めていないようですわね……)
正妃が決まれば、他の三人は自動的に側妃になるそうだ。
もっとも皇帝の寵愛を受けたものが正妃となる場合が多いのだが、側妃になったとしてもその地位は高い。
それは帝国のバランスをとるための制度だ。
アナベルは正妃にはなれないものの、側妃としてここにいることはできる。
ヴィクトールも教会から完全に手を離すのは得策ではないと考えたのだろう。
決定打となったのはアナベルのそばにいた侍女たちの裏切りだった。
彼女たちはアナベルを慕っていたわけではない。
アナベルは己のプライドを誇示するために雇っていた高位貴族の令嬢たち。
彼女の立場が悪くなった途端に手のひらを返した。
なんとアナベルのしてきたことをヴィクトールに暴露し始めたのだ。
(それだけ彼女たちにとっては不満だったのかしら)
恐らく情報を提示することで己の立場を守ろうとしたのだろう。
侍女たちの中にはシャルレーヌの侍女になることを申し出る者まででてきた。
リリーを羨む者まで現れて、泣き落とししてくる者までいた。
もちろんロミが丁重に断っていたが。
ヴィクトールもトドメを刺すかのごとくそれを積極的に聞き入れた。
アナベルの悪事は侍女を虐げることをさりげなく指示したり、他の妃たちへの嫌がらせも繰り返し行っていたこと。
それから教皇のが貴族たちに治療のかわりに大金を要求していたこともペラペラと話していたらしい。
それから平民には怪我ばかりで病を治していないことも……。
その手は怒りで震えていたが。
(まだ諦めていないようですわね……)
正妃が決まれば、他の三人は自動的に側妃になるそうだ。
もっとも皇帝の寵愛を受けたものが正妃となる場合が多いのだが、側妃になったとしてもその地位は高い。
それは帝国のバランスをとるための制度だ。
アナベルは正妃にはなれないものの、側妃としてここにいることはできる。
ヴィクトールも教会から完全に手を離すのは得策ではないと考えたのだろう。
決定打となったのはアナベルのそばにいた侍女たちの裏切りだった。
彼女たちはアナベルを慕っていたわけではない。
アナベルは己のプライドを誇示するために雇っていた高位貴族の令嬢たち。
彼女の立場が悪くなった途端に手のひらを返した。
なんとアナベルのしてきたことをヴィクトールに暴露し始めたのだ。
(それだけ彼女たちにとっては不満だったのかしら)
恐らく情報を提示することで己の立場を守ろうとしたのだろう。
侍女たちの中にはシャルレーヌの侍女になることを申し出る者まででてきた。
リリーを羨む者まで現れて、泣き落とししてくる者までいた。
もちろんロミが丁重に断っていたが。
ヴィクトールもトドメを刺すかのごとくそれを積極的に聞き入れた。
アナベルの悪事は侍女を虐げることをさりげなく指示したり、他の妃たちへの嫌がらせも繰り返し行っていたこと。
それから教皇のが貴族たちに治療のかわりに大金を要求していたこともペラペラと話していたらしい。
それから平民には怪我ばかりで病を治していないことも……。



