そして今回、彼女の結婚が三度目。
一度目と二度目の結婚のこともあり警戒しなければならない。
しかしこの婚姻が、サンドラクト王国とナリニーユ帝国の緊迫感のある空気を溶かすことになる。
はたまたこれがきっかけで、ぶつかり合うことになるかはまだ誰もわからない。
「彼女は魔法を使えない。この件でサンドラクト王国との関係が決まるといっても過言ではない……お前たち、やり過ぎるなよ?」
「わかっておりますわ。ヴィクトール陛下」
ヴィクトールは牽制するためか視線を送ると立ち上がり、早々にダイニングから出て行ってしまう。
残された妃たちは腹の探り合いとばかりに、すぐに口を開いた。
「ヴィクトール陛下はつれませんわねぇ。こんなにも美しいわたくしを置いて、すぐにどこかに行ってしまわれるのだから」
「本当ですわ。わたくしたちに興味もないようだし、もしかしたら……」
「表の場では謹んでください。余計なことを言うと身を滅ぼしますよ?」
「前皇帝は奔放な方だったけれど、今回は随分と隙がないんだもの。触れるのは最低限のエスコートだけ。わたくしは寂しいですわ……」
一度目と二度目の結婚のこともあり警戒しなければならない。
しかしこの婚姻が、サンドラクト王国とナリニーユ帝国の緊迫感のある空気を溶かすことになる。
はたまたこれがきっかけで、ぶつかり合うことになるかはまだ誰もわからない。
「彼女は魔法を使えない。この件でサンドラクト王国との関係が決まるといっても過言ではない……お前たち、やり過ぎるなよ?」
「わかっておりますわ。ヴィクトール陛下」
ヴィクトールは牽制するためか視線を送ると立ち上がり、早々にダイニングから出て行ってしまう。
残された妃たちは腹の探り合いとばかりに、すぐに口を開いた。
「ヴィクトール陛下はつれませんわねぇ。こんなにも美しいわたくしを置いて、すぐにどこかに行ってしまわれるのだから」
「本当ですわ。わたくしたちに興味もないようだし、もしかしたら……」
「表の場では謹んでください。余計なことを言うと身を滅ぼしますよ?」
「前皇帝は奔放な方だったけれど、今回は随分と隙がないんだもの。触れるのは最低限のエスコートだけ。わたくしは寂しいですわ……」



