【ジョナサンの宇宙】僕の名前は
【ジョナサン・アポロ・ソラ】
(時七彩日・天歩路・宇宙)
生まれたときから宇宙飛行士なんだ
だけどね
まだ1度も宇宙に行った事がないよ
この前、エミリーがお散歩させていた
苺猫の【ニコ】から聞いたんだ
あれはね
宇宙にどうすれば行けるか?と
色々考えていた日の話し
例えば
シャボン玉の中に入って宇宙まで行く
だけどね。
強い風が吹けばパチンってはじけてしまうんだ
次はね
風船に捕まって空をふわふわと飛んでみたんだ
けれど、鳥さんが
風船をつついてパーンって割れてしまって
行けなかったんだ
色々考えたけど
宇宙に行ける方法が僕は分からない
「どうしたら宇宙に行けるんだろう?」
と、困っていたら
ニコがやって来て
「ジョナサン。何しているの?」
って聞いて来たんだ
だから、今までの僕の話を全部したら
賢いニコが教えてくれた
【【宇宙の話し】】
「宇宙に行くにはロケットっていう乗り物に乗らないと行けないよ」
と、ちょっと呆れた上目遣いで
ニコは言った
「ロケットって何?」
僕は、ロケットって何だろうって
顎に人差し指をつけて考えた
そんな僕を見ていたニコは
青く晴れて綺麗なお空を見上げると
「宇宙に行く為の乗り物だよ。
地球から飛び立って大気圏を抜けて
その先の宇宙に連れて行ってくれるんだよ」
大気圏?
「大気圏ってなぁに?」
「それはね。地球から宇宙に変わる前の
カーテンみたいな物だよ。
その先は空気も重力も全く無くなるんだ
地球みたいに、道を歩けなくなるんだよ。
風船みたいにふわふわくるくる
って歩き方になるんだ」
「へぇ、風船みたいに、ふわふわくるくる
歩くの楽しそう」
僕は宇宙をふわふわくるくると
歩く僕を想像して可笑しくなって
笑ってしまった
「でも〜空気が無いとお歌が歌えなくなるんじゃ無い?」
僕はちょっと心配になった。
すると、ニコはおっきく口を開けて笑いながら
「歌えるよ。宇宙だってジョナサンなら」
と言った
「それなら良かったよ」
-お歌が歌えなくなるなんて寂しいよ・・・-
そう呟くと僕は安心して胸を押さえた
そしてニコはまた宇宙について色々と話してくれた
「宇宙にはダークマターって神様が居るんだって
ダークマターは小さい黒い点に魔法をかけて
凄くおっきく、凄く広くしたんだ。
そしてビックバン大魔王に熱い熱い火の玉を
作らせて、爆発させて、散りばめて。
それが惑星って星になって、宇宙が出来たんだって。150億年も前の話し」
なんだか、ニコの話しの光景は
キラキラしていて
おっきく僕の目の前に広がった
図書館で見た宇宙の写真みたいに
「お月様や、太陽や土星や、木星や
名前も知らない星達は、光の
時間をかけて地球に住んでいるみんなに
その光や姿を見せてくれてるんだよ」
そこまで話したニコは
地球の中の暖かい日差しの中で
背中を伸ばして、可愛欠伸をした
僕はその先の宇宙の話が気になって
仕方なかったけれど
ニコのその儀式が終わるのをじっとして
待っていた
そんな僕の姿を眠そうに横目で見たニコは
お利口そうな顔を自慢でもする様に
ツンとしてまた話し始めた
「でもね、気をつけ無いといけないよ。
宇宙の何処かに、とっても危険な
黒い渦を巻いた穴があるんだ、その穴に吸い込まれると、どうなるかぁ・・・?」
ジョナサンはそのニコが言う黒い渦を巻いた
穴を想像して肩をすぼめて震えながら
聞いた
「黒い穴?そこに吸い込まれたらどうなるの?」
「どうなるか?」
ニコは少し考えてから
「どうなるか?それは分からないけど
多分、地球に戻されるんだよ。
そうだきっと」
そう話すとニコは木陰に寝そべり
気持ち良さそうにお昼寝を始めてしまった
せっかく宇宙に行けたのに地球に
戻されるなんて
黒い穴には気をつけ無いと
と、ジョナサンは固く心に誓った
そして、宇宙にいる神様
ダークマターにお願いをした
「どうか、宇宙に行けますように」
・・・
いつの間にかニコの隣で寝てしまったジョナサン
少し肌寒い感じがして目が覚めた
隣にいたはずのニコがいつの間にか居なくなっている
辺りを見渡してジョナサンは飛び起きた
「あっ!黒い穴に吸い込まれたんだ!」
そう言うと、薄紫色になっている空を見上げた
ジョナサンはどんな夢を見ていたのでしょう?
きっと、宇宙でふわふわくるくると
お歌を歌いながらお散歩していたのかも
しれないね
おしまい



