王子は姫を愛して止まない

姫乃の家の前までたどり着いた頃、答えた。
「ん~…寂しいなんて…「本当に?」

否定しようとする姫乃にもう一度聞き返す。
すると、ぐっと一度口を閉じて、何かを言いたげに開いてまた閉じた。

姫乃は変わってない。また可愛くなってるのは確かなんだけど、姫乃らしさは変わってない。

だから、俺は覚えてる。姫乃は凛々しく佇んでいても、本当は寂しがり屋だ。

「ね、姫乃。寂しい時はいつでも俺を呼んでよ。俺が一番に側に居たい」

「っ…!!」

姫乃の頬にそっと手を添えて覗き込むと、目が少しずつ潤んで涙が溢れそうなくらい溜め込まれていた。