王子は姫を愛して止まない

俺は夜の空気を深くいっぱいに吸い込んで深呼吸をした。

とりあえず理性を戻す。

「えっと…ありがとうございました」

「良いんだよ最後の方ちょっと寄っちゃったくらいだし。姫乃、門限とか大丈夫だった?」

姫乃はコクりと首を縦に振った。

「うん。まず家にいないと思うから、遅くに帰っても気付かないと思う。たまにお仕事で泊まり込むこともあるしね」

へえ…

「そうなんだ。寂しかったりしない?」

夜に姫乃の家までの道を歩きながら、聞いてみる。