王子は姫を愛して止まない

鎖骨辺りにかかる熱を帯びた吐息や、至近距離なあまりに当たってしまっている胸部の柔らかいものの感触もここが電車じゃなかったら危険だった。

色々…理性が…。

息を飲んだとき喉仏が姫乃の頭頂部に当たってしまう。


ここが電車じゃなければ抱き締めていたし…そこまでですんだか分からない。

けれど、とにかく、この密着しているのはマズいから電車から降りなくては…。

葛藤をかかえているとも知らず、電車は毎駅止まって乗客を減らしては増やし、増やしては減らした。



電車を降りて、2人の最寄の駅につく頃には外はすっかり日が沈んでいた。