王子は姫を愛して止まない

「今日は一緒に出掛けられて嬉しかった。私服も新鮮だったし、ヤバイほど可愛い」

「っ…別に可愛くはないでしょ?」

「可愛いよ。姫乃は何を着ても何をしても可愛さが増す一方で困る」

「っ…わ…」

オーバーキルだ…足に力が入らなくなってしまうからやめてほしい…。

けれど、やられっぱなしも嫌なので素直に伝える。

「私も…今日滝谷くんがかっこよすぎて、直視できなかったっ」

すると突然電車が揺れて、また何事もなかったように走り出す。

目の前は暗くなっていた。