王子は姫を愛して止まない

滝谷くんが隣にいるだけで、妙に意識してしまう。

滝谷くん側の肩がじんじんとして、熱くてこそばゆい。

「姫乃、明後日って空いてる?」

突然話しかけられてビクリと肩が跳ねる。
う…嫌な態度をとってしまった。

けれど、気にしていないのか、質問の返答を待っている顔がそこにある。

「あ、明後日って…日曜日?」

「うん、そう。一緒にどこか出掛けたいなあと思って」

前を歩く黄金色の髪が(ひるがえ)ってこちらに向いた。
夕暮れの力も彼自身の容姿も相まって写真映えする景色になる。