王子は姫を愛して止まない

「それでねー…」

雛ちゃんはそれからずっと語っていた。

どうしよう…雛ちゃんには申し訳ないけど、今無性に実風くんにくっつきたいなぁ。

雛ちゃんの話ちゃんと、聞いてあげたいのに頭の中実風くんでいっぱいだ…。

予鈴が鳴って、席に戻った。

一日中となりの席を気にしてそわそわしていたけれど…実風くんは学校に来なかった。

終礼が終わって、先生に実風くんがなぜ来なかったのか尋ねたところ、家の用事、ということだった。

雛ちゃんと穂山先輩は私が一人になることを気にして一緒に帰らないかと提案してくれたけれど、私は首を振って断固として一緒に帰らなかった。