王子は姫を愛して止まない

「あはは、そりゃそうだね…」

こんな時胸の内でいつの間にか考えてしまう。

うちの親だったなら、私は許可されていただろうか?許可されるされない以前に同棲していたとして、咎められるのか、気付かれるのか…その全てが私ではあり得ないと思ってしまう。

思い出そうとしても、数年前の幼少期に撮った家族写真で笑っている両親しか思い出せない。

最近は声も聞いていないし、顔も見ていないから、今のあの人たちについて、何も分からない。

「姫乃ちゃん?」
ハッ…

我に返って笑顔を張り付ける。
「ごめん、どうしたの?」