王子は姫を愛して止まない

「み、実風くん?」

やっぱり引かれたっ…!?
おろおろと不安になっていると実風くんが独り言のようにポツリとこぼした。

『触れられない場所で可愛いこと言うなよ』

「っ!?」

かすかにその声が聞こえて、ボッと顔が熱くなった。

き、聞き間違えかもしれないけど…。
けれど最近の実風くんは事あるごとにキスをしてくるだけじゃなく、可愛いと言ってくれる。

耳に響いて熱が抜けない。

『姫乃』

「…はい?」