王子は姫を愛して止まない

「そうかもしれないけど、実風くんとの触れ合いは私にとっては幸せなことだもん」

当然のことだ。
だって私は実風くんが好きなんだから。

実風くんと近付けることが嬉しいに決まっている。

『でも、姫乃俺、欲に任せて姫乃に触れたりしちゃったし…』

そ、そうだったんだ…なんていうか、こう気が付かなかった。

「実風くんが私に触れる手はいっつもとびっきり優しいから。触れられるのはドキドキするのに安心するの」

電話越しに「へへ」っと笑うと実風くんが息を飲んだような声後聞こえて、その後すぐに大きなため息が聞こえた。