実風くんの姿が見えなくなるまで手を振って、家に入るとやはり誰も居なかった。
先程の幸せな空間がとても恋しくなる。
ついさっきまで一緒に居たのにまたすぐに実風くんに合いたくなってしまう。
寂しい…けど、こういうのも実風くんとの関係のなかで、感じれるものなのかもしれないと思うと、味わいたくなった。
けれど自室に戻ってベットに身を預けて目をとじるとより鮮明に実風くんのことを考えてしまって、誰も居ない私一人の家にポツリと取り残されたような静けさがすごく寂しく感じられた。
突き刺さるような静寂に涙が溢れそうになる。
手が動いてスマホを開くと、実風くんへ電話をかける画面にとぶ。

