王子は姫を愛して止まない

じっと見つめてしまう。

本当は結構眠たかったのだろう。
深い眠りのようだ。

眠っている顔はあどけなさを出しつつも凛々しく美しかった。

そっと髪に触れて頭を撫でると、口元に柔らかい笑みができて、けれど寝息は続く。
触り心地の良い黄金色の髪は夕焼けに照らされ、美しく輝いていた。

現実離れしたその容姿は絵本から王子様が出てきたような姿だった。

…私、本当にこの人の彼女…なのかな…?

不安とかじゃないけど、現実味が何故か一瞬薄れて首をかしげる。

じぃっと見つめていると、いつの間にか顔の間近まで近付いていて、なんだか体が勝手に触れていた。