王子は姫を愛して止まない

姫乃の匂いを感じてしまって、一瞬で出てきた。

髪の毛をガシガシと荒っぽく拭いていると、扉が目の前で突然開いて一瞬自動ドアと化した。

扉の奥からはちょこんと可愛らしく姫乃が立っていて、俺を見るなり嬉しそうに柔らかく笑った。

っ…や、ば…

姫乃はどこかタガが外れた様子でぎゅうぅっと抱きついてくる。

それだけでも心臓に悪いのに、俺の胸に頬を擦り寄せてきて、幸せそうに頬を緩める様子には抱き締め返すことも出来ず昇天する。

ヤバいかも、今日姫乃のこと大切に出来るか不安だ。