王子は姫を愛して止まない

「あの…ありがとうございました…温かかったです…」

少し緊張しているのか敬語になっている。

けれど俺は姫乃が姿を見せた瞬間にピシリと石になったように固まった。

火照った頬にダボダボな俺の服。乾ききっていなくてしっとりとした髪の毛。露出部分がより一層強調されて見える。

そして何よりも姫乃の目がトロンとしていて、色っぽさが増大している。

「実風くん?」

「…いや、俺も風呂入ってくるね」

結果的に言って、先に入れば良かった。
姫乃のさっきまで入っていた風呂に入るのは拷問だった。