王子は姫を愛して止まない

けれど姫乃は大きく首を横に振った。

「いやいや、お金払ってないのに、こんなに良くしてもらって…しかも実風くん優しすぎるから甘えちゃいそうになる時もあるし…」

一瞬で思考停止してスプーンの上にあったアイスをカップの上にポトリと落とした。

別にお金なんて気にしなくて良いが…甘えるのを我慢している様子なのは解せない。

もっと甘えてほしいくらいだ。
姫乃は遠慮しがちだから...そこも可愛いけど…。

優しくしてて良かった…姫乃に甘えたいと思ってもらえるなんて最高…。俺の愛の片鱗が顔を出して、強引なことばっかりしないようにいつも耐えていて、良かったっ…!

「…姫乃、アイス食べ終わったらお風呂入っておいで。もうお湯も沸かしてあるし、洗濯機の上に着替えも置いておいたから」