王子は姫を愛して止まない

「…え…おいしい?」

いつもと立場が逆転してしまっている。驚かされて目が丸くなる。

姫乃は頬に手を当てて幸せそうな顔を見せる。

その様子にふはっと笑みがこぼれた。

「その顔は、俺がさせたかったな~」



楽しい餃子パーティーは幕をとじ、デザートを食べることになった。

「さっきの、実風くんの言ってた…なんで突然?ってさ…私、誰かとこういうのやってみたかったんだよね。お父さんもお母さんも一緒に準備してくれても、職場から電話がきて、家を空けて…そればっかりだったから」

そう言った姫乃儚く瞳を伏せていて、その瞬間を思い出しているようだった。

俺はゆっくりと口を開く。

「これからはたくさんいろんなことしようね」

俺を見上げた姫乃は嬉しそうに微笑んだ。



「実風くん、私はこんなに貰っちゃって良いのかな?」

モグモグとアイスを口に運びつつ溢した姫乃。

「ん?俺も姫乃にはこれじゃ割に合わないくらい貰ってるから気にしなくて良いよ」