王子は姫を愛して止まない

耳まで真っ赤にさせて言う姫乃に小さく笑みがこぼれた。

「うん。絶対しようね。けど、なんで突然?」

「…実風くんさぁ…」

「ん?」

姫乃はためらいがちに言った。

「私のお母さんとどんな話したの?」

「…え、お母さん?」

まさか突然その話題が出されるとは思わなかった。

姫乃も避けているように思っていたし。

けれど、姫乃の瞳がどこか物憂げで答える以外の選択肢は無かった。