王子は姫を愛して止まない

「じ、じゃあ実風くんが、ご迷惑でなければ…」

「うん。もちろんだよ。姫乃に関して迷惑なことなんてあるわけないでしょ」

「わ、分かんないよ?」

俺がベンチから腰を上げて、姫乃の手を取って繋いだまま歩き出す。

姫乃は少し口をとがらせて不安そうに口にする。

「ふふっ、かわい。…大丈夫、姫乃がすること、全部可愛い。全部愛おしいから」

姫乃はまたも顔を赤くして、こっちを見てくれなくなった。

本当に可愛い。