王子は姫を愛して止まない

実風くんの驚いて見開かれた大きな瞳から綺麗な透き通った雫が2人が繋いでいる手にポトリと落ちた。

実風くんはぎゅっと私を突然抱き締めたけど、実風くんがいつもより、小さく感じられて、私も宝物を扱うように優しく抱き締め返した。

実風くんは私を離すと、すごく優しい笑顔を浮かべていて、目元が少し赤くなっていた。

「ありがとう」

なんでだろう?私まで目頭があつい。

実風くんはスマホを取り出して、誰かに電話をかけた。きっとお兄さんなんだろうな。

通話が始まると、私も微笑んで、実風くんの肩に頭を預けた。

なんだか、涙が溢れそうで、けど、寄り添っていたくて。