王子は姫を愛して止まない

小脇にあった公園に入って、ベンチに2人並んで座った。

「実風くん、私、いつか紳士なお兄さんがいると嬉しい」

こんなこと、付き合って間もないのに重たく聞こえそうで、本当は伝えられずにいたけど…

私はぎゅっと実風くんの手を恋人繋ぎで握った。

実風くんは終始驚いた顔をしている。

「穂山先輩はいつか、私のお兄さんになると思う。だって、実風くんがどれだけ申し訳ない、顔向けできないって思っても、実風くんを穂山先輩と離れさせないのは、きっと私だけじゃなくて、穂山先輩も一緒だから」

私は小さく息を吐いた。