王子は姫を愛して止まない

私は実風くんに駆け寄った。

そしてぎゅっと手を繋ぐ。

それからぎゅぅっと抱き締めた。

首に腕を回してほっぺた同士を合わせるように強く抱き締めた。

恥ずかしいけど、それで良い。

「ひ…めの…?」

戸惑ったような実風くんの声を聞いてゆっくりとはなれて、かかとを地面につける。

「実風くん、暖かい?」

実風くんはハッとしたように、目を見開かせて、柔らかい笑みを浮かべるとゆっくりと頷いた。