王子は姫を愛して止まない

兄さんの神妙な面持ちかはなんとなく内容は予想できた。

「多分、今度こそ…再婚しないと思う」

「…そっか…寛風兄さん、お疲れ様」

俺がそう言うと、兄さんは驚いたように目を見開いて、涙を堪えるようにぐっと目元に力をいれて、弱々しい笑みを見せた。


「実風は本当に良い弟だよ」

「なんだよ、それ」

俺も申し訳なさを隠した言葉を溢した。

俺は嫌なことから目をそらして、逃げて、兄さんに全部任せて重荷を背負わせた。

兄さんこそ、良い兄貴だよ。