王子は姫を愛して止まない

私がおずおずと出てきて1度穂山先輩に頭を下げると、雛ちゃんがガタッと立ち上がった。

「姫乃ちゃん来てくれたんだ!ありがとー!」

ぎゅーっと抱きついてくる雛ちゃんを抱き締め返す。

その場の流れで雛ちゃんの隣に私、向かい側の穂山先輩の隣に実風くんが座った。

「…なんでにーさんの隣なんだよ」

「まあまあ」

何かをぶつぶつ言っているのは分かるけれど何を話しているのか聞こえない。

初対面なことと実風くんのお兄さんということもあって少し固いあいさつをした。

「あ、あの、初めまして雪下姫乃です」