王子は姫を愛して止まない

それに、と私はつけたす。

「きっと雛ちゃんは私に穂山先輩を紹介したいんだと思うの。私も、大切な親友だから雛ちゃんに実風くんのこと紹介したい…」

私が眉をハの字にして言うと、実風くんがぐっと詰まる。

初対面の人に会うのは嫌だけど、実風くんのお兄さんだし、関わっていても良いと思った。

実風くんははぁと大きくため息をつく。

「…分かった…」

しぶしぶという、様子で首をたてに振る実風くん。

「俺も一応にーさんにくらい、話しておかなくちゃね…」

その言葉に私はパッと顔を上げた。