王子は姫を愛して止まない

心がぎゅーって苦しくなって、今にも泣きそうだったけど…今は違う。

ただ幸せな日の光を浴びて、大好きな人がここに戻ってくるのを待つ。

この時間がたまらなく愛おしい。

改めて席が隣になるだけでも教室の見え方はずいぶん変わる。けど、席が変わったからって、ただそれだけじゃないんだろうな。

きっとここは実風くんの席だから。

頬杖を倒して、腕の上に顔をのせる。

きっと今、すごくだらしない顔してるんだろうなぁ。

「ふふっ」

だらしない頬をおさえてはにかむと、背後からぎゅっと抱き締められる。