王子は姫を愛して止まない

「ん?いつもの場所」

「っ…!」

そ、そういう言い方は…ずるいと思う。


私は真っ赤になりつつも嫌ではないという意思を込めて、コクりと頷いた。


少し歩いて、旧校舎に来る。

いつもの、場所。
まるで2人だけの秘密基地みたい。

なんとなく笑みが溢れてしまったけれど、実風くんに話しかけられて状況を思い出し、ハッと我に返る。

「ここ座って」