王子は姫を愛して止まない

なんとなくそらすわけにもいかず、ゆっくりと顔を向ける。

「えっと、実風くん。お待たせ。食べよう?」

そう言って自分のお弁当を見せると、実風くんはにっこりと微笑んで自分の分の昼食を持つと頷いた。

「うん。じゃあ行こうか」

「うん」

…うん…え?

行く?え?教室で食べるんじゃないの?

「行くってどこに…」

戸惑いつつも問いかければ平然とした様子で口を開く実風くん。