王子は姫を愛して止まない

俺は片方の口角をあげる。

「俺が触れたいからまだする」

「っえ…んぅっ…ふっあ…ん…」

顔全体にも小さな唇にもキスを落として行く。

唇をこじ開けて小さな舌と強引に絡めると姫乃から漏れる嗚咽も欲をかきたてる。

あぁダメだ。
これ以上、この状況で触れたら全部奪ってしまう。

くたびれてしまった姫乃の上から離れて、優しく撫でていると、姫乃が、言った。

くたくたになってとろけた瞳なのに、心底嬉しそうに、ホッとしたように。

「実風くんとなら寂しくないね」

「っ…」