One year left -家族ごっこ-

私のことを碧くんなりに心配してくれていたんだと知る。


なんであんなことを言って、泣いてしまったんだろう。


何か悲しかったわけでもないのに。


自分は感情を表に出すのが苦手な人間だと自覚している。


だけど碧くんと出会ったこの短期間のうちに、怒ったり、泣いたり、驚いたり、恥ずかしかったりと、いろんな出来事があった。


そうやって彼に振り回されたせいで、感情のコントロールがおかしくなったのかもしれない。


「……今日、一緒に帰った理由は何にする?」


「そこで偶然会ったとでも言えばいいんじゃない?」


「そっか」


また、秘密が増えていく。