「ありがとう」
背中に向かってお礼を言った。
「なにが?」
碧くんはこちらを見ずに言う。
「私にお家の中を案内してくれるってことは、碧くんも同居には賛成ってことだよね」
安堵から小さなため息が漏れた。
今までお母さんのことを一番に考えて生きてきた。
お母さんの負担を減らすために家事は率先してやってきたし、高校生になってからは少しでも家計の足しになるようにとずっとバイト三昧だった。
おじさんとの交際は全力で応援してきたし、プロポーズされたと聞いた時はお母さんより喜んだかもしれない。
……気がつけば、碧くんが私を見下ろしていた。
背中に向かってお礼を言った。
「なにが?」
碧くんはこちらを見ずに言う。
「私にお家の中を案内してくれるってことは、碧くんも同居には賛成ってことだよね」
安堵から小さなため息が漏れた。
今までお母さんのことを一番に考えて生きてきた。
お母さんの負担を減らすために家事は率先してやってきたし、高校生になってからは少しでも家計の足しになるようにとずっとバイト三昧だった。
おじさんとの交際は全力で応援してきたし、プロポーズされたと聞いた時はお母さんより喜んだかもしれない。
……気がつけば、碧くんが私を見下ろしていた。
