One year left -家族ごっこ-

焦って碧くんを見ると、彼はすでに私を見ていた。


「私たち年も近いし、上手くやっていけるよね?」


同意してほしくて、心臓がバクバクと音を立てている。


もしも碧くんが嫌だなんて言ったら……


そう不安に思ったのは一瞬で。


「別に。俺たちじゃなくて、二人の話だろ?」


近くの料理を全て完食した碧くんは、満足げに手を合わせて言った。


「おばさん、ごちそう様。全部うまかった」


そして、席を立つ。


「“お姉さん”に軽く家の中でも案内してくる」


碧くんが私に目配せした。


「じゃあ、おじさん。お家の中、少し見せてもらいます」


早くこの話を終わらせたくて、私はその場を逃げるようにして彼の後ろについて廊下に出た。