One year left -家族ごっこ-

「どーぞ」 


彼が挑発的な目で私を見る。


そうやって、自信たっぷりに、何でも私を見透かしたようにして……


何様のつもりなの。


碧くんの高い鼻の先に、自分の鼻先をこすりつけた。
 

「キスしたら、私の勝ちだからね」 


彼はもう返事をしなかった。


ただ顎をくいとあげて、私が落ちてくるのを待っている。