One year left -家族ごっこ-

碧くんの胸を強く押す。 


突然のことに一瞬驚いた彼は、バランスを崩すとよろけて後ろのベンチに座った。 


その勢いのまま、碧くんの膝の上にまたがる。


「……私が童顔だからって、キスもできないような子供に見える?」 


碧くんのひんやりとした滑らかな頬に触れる。


彼は顔色一つ変えない。


慣れているのか、それともまだ遊んでいるつもりなのか。


それが更に私を苛立たせた。


「今、冗談だって謝るなら、やめてあげる」


私は頭に血がのぼってる。


両手で碧くんの顔を包み込み、至近距離で見つめた。