One year left -家族ごっこ-

夕紗たちはもう席についていて、楽しそうにおしゃべりしていた。


希歩が私たちに気づいて「こっち!」と手をあげる。


見た目は碧くんみたいにチャラチャラしている男の子たちも、話してみると意外と面白くて、そしてみんなでラインの交換もした。


その流れでなんとなく碧くんともラインの交換をした。


夕紗に、“無事に話せたよ”と目で合図を送ると、“良かったね”と彼女が親指を立てる。


気持ちは晴れていた。


お母さんのことは思い出さなかった。