One year left -家族ごっこ-

「……どうして、来てくれたの?」


「つけてた」


「お昼から?」


「まあな」


「ずっと?」


「ああ」


「……暇じゃなかった?」


「暇だった。でも俺の感は当たる。男だった」


そして碧くんがため息をついた。


「ラブホは想定外だったけど」


「入るつもりはなかったよ」


「俺が止めなきゃ、お前は入ってた」


「ううん、断ってた」


「いや、あの男の口車に乗せられただろうな」


碧くんが私に詰め寄る。