One year left -家族ごっこ-

「そういえば、希歩と凛からライン来なかった?」


「話を逸らすなよ」


「でも碧くんから返事がないって落ち込んでたよ」


今朝のことを伝えると、「誰だっけ」と碧くんは眉間に皺を寄せた。


「ほら、サイゼリアでライン交換したでしょ?」


「あぁ、そうだったな」


「返事、返してね?」


「面倒だから嫌だ」


「私の友達に、そういうこと言わないで」


「普段は知らない奴と交換なんかしないから」


確かに寄ってくる子一人一人とライン交換なんてしたら、大変なことになりそうだ。


「私の友達だから、してくれたの?」


「違う」


「じゃあ、どうして?」


碧くんは空になったグラスを私に向けた。


「……あんたと交換したかったから」