One year left -家族ごっこ-

「俺とあんた、上手くやっていけるんじゃなかった?」


碧くんの顔が私の視界を遮る。


心を読まれたようで、少したじろいだ。


「上手くやっていこうね?お母さんとおじさんの為に」


とっさに握手を求めた私の手を見て、ふっと彼が笑うと、「マザコン?」って嫌な言い方をしてきた。


「……そうかも」


苦笑いして、宙に浮いたままの手を指差しに変える。


「ここの部屋は、なに?」


もう碧くんをまともに相手するのはやめようと思った。


彼の言動にいちいち腹を立ててたら、このさき身がもたない。