One year left -家族ごっこ-

「ダンスに興味があるんだ?すごいなぁ」とおじさんが腕を軽く組んで、「萩花ちゃんが好きなことをやりなさい」と言ってくれた。


「でも月謝とか……」


バイト代がなくなれば、もう自分じゃ払えない。


「そんなこと、心配する必要はないよ」


おじさんが立ち上がって、私の肩を軽くポンと叩く。


「通いたいダンススクールが決まったら、すぐおじさんに教えるんだよ」


お母さんが「良かったわね」と言った。


お母さんの顔は見れなかった。