One year left -家族ごっこ-

私は二人に頭を下げる。


「バイトを辞めることにしました」


「うん。お疲れさま」


おじさんが頷く。


「今までありがとうね」


お母さんが微笑む。


「……それで、二人にお願いがあります」


ちらりと碧くんに視線を送ると、腕を組んで壁にもたれ、私を見ていた。


「バイトを辞めたら、ダンススクールに通いたいです」


もう一度、頭を下げた。