ロックフェスから始まった恋(前編)

昴side


天音のYouTubeチャンネルに動画が上がった。

新曲や。


" 胸の奥が静かに割かれた 君のキスはあたしのものじゃなかった "


この歌詞...。

俺のことかな。

俺はネックレスを握る。

バイクをかっ飛ばそうとまたがった。


「よぉ」


久遠がおった。


「あとにしてくれ、急いでんねん」

「行くと思ってたで」

「何がや」

「俺は昴のことも大事な幼馴染やから、昴と天音が笑ってさえくれてればええと思ってた。けど天音を泣かすんやったら天音は俺が貰う」

「ちゃうねん、目ぇ覚めてん。もう泣かさん。離したくないねん」


そう言うて俺はバイクにエンジンをかけた。