わたしだけのサンタクロース




「ちょっと芽依!!何言ってんの!?」



イチは立ち上がり、芽依の両肩をガシッと掴んだ。



「バカ、告ったんじゃんっ…」



「だから何で!?」



イチのバカ、好きだからに決まってんじゃん。嫌いなのに告るわけないし…



「イチのバカっ!!振るならさっさと振ればいいじゃん、芽依の気持ちなんて迷惑なんでしょっ!?」



「ちょっと落ち着けって」


「芽依は本気だったのにっ」



「だから、落ち着けって」


「芽依のこと嫌いなんでしょっ!!」



「芽依っ!!」



ガツン!!



「…い、痛い…」



「たりめーだ」



今、イチ殴ったよね?芽依の頭、ガツンてげんこつしたよね?



あ、頭が痛いよー!!