ドンっと荷物を置き、陸斗君の所へ行く麟夏の後ろに引っ付く。
「ねえねえ。陸斗君。」
ん?どうしたの?と言って、朝の課題をしていた彼が私たちの方を振り向く。横顔も正面からの顔も綺麗だ。
「陸斗君ってクリスマス何か予定あるの?ほら、陸斗君ってモテるから何か予定あるのかなって。」
「そんな俺全然モテてないからやめてやめて。えっとクリスマスは確かーバイト。」
陸斗は小さく笑う。
「ふーんバイトなんだ。じゃあありがとう。」
あ、うん、と不思議そうな顔で、変な質問だけをした麟夏とそれに引っ付いてる私に首を傾げた。ごめんね、と心の中で謝る。
クリスマスはバイトか。じゃあ私は何度か映画に行ったことのある隣のクラスの子とクリスマスマーケット行くことにしよう。
クリスマス当日になり、私は隣のクラスのきほちゃんと行くことになった。ドラマとかアイドルとか結構共通点が多く、何を話そうかずっと考えていた。楽しみだ。
約束のツリーの前に着くと、ほぼ同じタイミングできほちゃんも来た。
ブレッツェルを買って、写真を撮って、食べて、チュロスも買って…。
色々な店を回っていると、よく見たことのある姿を見た。
多分...南雲陸斗。なんで?バイトじゃないのかな。
陸斗の隣には、見たことのある女の子がいる。いつもは髪を結んでいるけど、今日は髪をサラッとおろしている、同じクラスの花奈ちゃん。
「ねえねえ、あれって南雲君と花奈ちゃんじゃない?」
隣からきほちゃんがそう言う。
「ね、多分。」
驚きで小さな声になった。
ね、どゆこと。彼女?好きな人ってこと?
でもそうだよね、大切なクリスマスを過ごす人なんて、異性なら好きな人か彼女でしょ。
そっか、陸斗には好きな人がいるんだね。
「よし、あっち行こっ。」
陸斗が歩いて行った方の反対側へ向かう。もう、辛いよ。



