ピンクの花びらが舞う季節。
空は晴れ、太陽は眩しい。
今日は新しい自分が始まる日。


新しい制服を着て、リボンをつけ
鏡の前に立つあたし。
少し中学よりかは大人っぽくなったかな?

時計はもぅ8時を回ってる。
「やばい、いそがなきゃ、
入学式に遅れちゃう!」

新しいローハーを履いて、
大きな声で言った。

「いってきます!」

自転車に乗って、長い坂を降る。
あたしはこの坂を降りるとき、
危ないけどいつも空を見上げる。
中学の時も毎日見てた。

空みたら落ち着くんだ。
1日の始まりなんだ。

「今日もいい空だ!!
良いことありますように。」
空に向かってお願いして
坂を降りた。

せっかくセットした髪は
坂を降りたときの風のせいで
くしゃくしゃになっていた。

「あー髪がぁー」

赤信号で止まったあたしは
ポケットからクシを取り出し
髪をといた。