逆に忘れようとも桃華との楽しかった日々を思い出してしまって忘れられなかった。





「ダメだな、俺って」





茜色の空に掌を向け、ギュッと握り締めた。






少し重い瞼を閉じた。






ガチャッ...キイイ...






ドアが開く音がして、俺は瞼を開け飛び起きた。