雨・・・か?



虚ろの目で空を見上げるとさっきまでの青空が嘘のように黒い雨雲に蔽われていた。





あ・・・




桃華どうしてっかな?





・・・って俺、もう桃華の事は気にしなくていいんだったのか。






アイツには俺じゃなくて守ってくれる奴がいるんだからなぁ・・・






ふと後ろを振り向くと青色の傘と透明の傘がぼんやりと見えた。