E p i s o d e 4
数日後。
放課後の教室。
私は鞄をまとめていると、後ろから声がした。
「愛桜!!」
振り向くと、美咲がすごい勢いで走ってくる。
「ど、どうしたの?」
私はびっくりして聞く。
美咲は息を切らしながら、スマホを差し出した。
「見て!!」
画面には、大きく文字が表示されている。
当選しました
「え……」
私は目をぱちぱちさせる。
美咲が叫んだ。
「ジュエリングのライブ!!」
「当たった!!」
「ほんとに!?」
私は思わず立ち上がる。
美咲は嬉しそうにうなずいた。
「うん!」
「春休み、一緒に行けるよ!!」
胸がどきどきしてくる。
「……Aquaくん」
思わず小さくつぶやいた。
美咲は笑う。
「Aquaくん見れるね」
「私はルイくんだけど!」
私は少し恥ずかしくなりながら笑った。
「楽しみだね」
「うん!」
美咲は元気よく言った。
「めっちゃ楽しみ!!」
春休み。
ライブ当日。
私はクローゼットの前で立ち止まっていた。
「……どっちがいいかな」
手には二つの服。
一つはシンプルな白いニット。
もう一つは少し可愛い感じのワンピース。
私は鏡の前に立つ。
まずは白いニット。
くるっと回ってみる。
「うーん……」
次はワンピースに着替える。
また鏡の前に立って、少しポーズをしてみる。
「……こっちかな?」
そう思って、もう一度鏡を見る。
そのとき、机の上に置いてあったものが目に入った。
青いヘアピン。
私はそれを手に取る。
「……Aquaカラー」
少し恥ずかしくなりながら、髪につけてみる。
鏡の中の自分を見て、小さく笑った。
「ライブっぽいかも」
今日は――
💎 ジュエリングのライブ。
そして。
💙 Aquaくんに会える日。
胸が少しドキドキする。
「……よし」
私は鏡に向かって小さくうなずいた。
「行こ」
家を出て、待ち合わせ場所へ向かう。
すると――
「愛桜ー!」
遠くから元気な声が聞こえた。
美咲だ。
ポニーテールを揺らしながら、手を振っている。
「おはよ!」
「お、おはよう!」
私が言うと、美咲は嬉しそうに笑った。
「ついに今日だね!」
「ジュエリングのライブ!!」
私はうなずく。
「うん……楽しみ」
美咲はすぐに言った。
「ルイくん見れる!!」
私は少し笑う。
「美咲ちゃんほんと好きだね」
「そりゃ推しだもん!」
そう言いながら、私たちは会場へ向かう。
電車を降りて、しばらく歩くと大きな建物が見えてきた。
ライブ会場。
入口には、たくさんの人が並んでいる。
ジュエリングのグッズを持っている人も多い。
「すごい人……」
私は思わずつぶやいた。
美咲は目を輝かせている。
「やばいテンション上がる!!!」
私は会場を見上げる。
(ここで……Aquaくんが歌うんだ)
胸がどきどきしてきた。
会場のライトが、すっと消えた。
「きゃーー!!」
一瞬で歓声が広がる。
美咲が私の腕を掴んだ。
「やばい!!」
「始まる!!」
ドキドキして、胸が少し苦しい。
そのとき――
ステージのライトが一斉についた。
キラキラした光の中に、6人の姿が現れる。
「うわぁ……」
思わず声が漏れた。
ジュエリングのメンバーだった。
みんな、王子様みたいな衣装を着ている。
胸元にはそれぞれの宝石モチーフ。
美咲がすぐに叫ぶ。
「ルイくん!!」
私はステージを見る。
その中で目に入ったのは――
💙 Aqua
青い宝石のブローチが胸元で光っている。
青を基調にした王子様の衣装。
長いマントがライトに照らされて揺れていた。
思わずつぶやく。
「……かっこいい」
Aquaがマイクを持つ。
そして、会場を見渡して言った。
「今日は来てくれてありがとな」
その声が会場に響く。
歓声がさらに大きくなる。
美咲が興奮している。
「やばい!!」
「生だよ!!」
私はステージから目を離せなかった。
(これが……Aquaくん……)
ステージのライトの中で、Aquaくんが歌っている。
画面で見ていたときよりも、ずっとかっこよかった。
(ちなみにステージからの距離が遠いので雰囲気だけ見えてる感じです。顔は見えていません)
青い宝石のブローチがライトに照らされて、きらっと光る。
歌声が会場いっぱいに響く。
思わず息をのんだ。
「……すごい」
横では美咲が興奮している。
「ルイくんやばい!!」
「かっこよすぎ!!」
私は小さくうなずきながら、ステージを見つめた。
Aquaくんはマイクを持って、客席を見渡す。
そして少し笑った。
「今日は来てくれてありがとな」
その声に、会場が一気に歓声に包まれる。
「きゃーーー!!」
私は胸の前で手をぎゅっと握った。
(同じ空間にいるんだ……)
そう思うだけで、胸がどきどきする。
そのとき、音楽が流れ始めた。
Aquaくんがゆっくりマイクを上げる。
そして歌い始めた。
何曲か歌ったあと、ステージのライトがふっと消えた。
会場がざわめく。
「衣装チェンジかな?」
美咲が小さく言う。
そのとき。
重たい音楽が流れ始めた。
ドン、ドン、と低い音が会場に響く。
次の瞬間――
ステージのライトが一斉についた。
「きゃーーー!!」
さっきよりも大きな歓声が上がる。
私は思わず目を見開いた。
さっきとは全然違う衣装だった。
真っ黒の衣装。
肩が少し出ていて、大人っぽいデザイン。
チェーンや宝石のアクセサリーが光っている。
Aquaくんの胸元には、青い宝石。
ライトに照らされて、きらっと輝いた。
「……」
思わず言葉が出ない。
美咲が隣で叫んでいる。
「やばい!!」
「ルイくんかっこいい!!」
私はステージを見つめたまま、小さくつぶやく。
「……Aquaくん」
Aquaくんはマイクを持って、少し笑った。
さっきより少し大人っぽい雰囲気。
「まだまだ盛り上がれるよな?」
会場が一斉に歓声を上げる。
「いくぞ!」
音楽が一気に大きくなった。
ジュエリングのメンバーが揃って踊り出す。
会場の熱気が一気に上がる。
私はただ、ステージから目を離せなかった。
何曲も歌って、会場はすっかり盛り上がっていた。
大きな歓声と拍手。
ステージのライトが少し落ち着いた色になる。
ジュエリングのメンバーが前に並んだ。
Aquaくんがマイクを持つ。
「今日は来てくれてありがとな」
会場から大きな歓声が上がる。
「きゃーーー!!」
Aquaくんは少し笑った。
「最後の曲、いくよ」
その言葉に、会場が静かになる。
やさしい音楽が流れ始めた。
私は胸の前で手をぎゅっと握る。
(最後なんだ……)
Aquaくんが歌い始めた。
やさしくて、きれいな歌声。
会場いっぱいに広がる。
画面で聞いていたときよりも、ずっと心に響く。
思わず小さくつぶやいた。
「……すごい」
横では美咲も静かに聞いている。
歌がサビに入る。
ライトがキラキラ光って、ステージが輝いて見えた。
(これが…ジュエリングのライブ……)
胸がいっぱいになる。
曲が終わると、大きな拍手が広がった。
Aquaくんがマイクを持つ。
「今日は本当にありがとう」
「また会おうな」
会場が歓声に包まれる。
「きゃーーー!!」
私はステージを見つめたまま、小さくつぶやいた。
「……Aquaくん」
少しして、私たちは会場の外に出た。夜の空気は少しひんやりしていた。
美咲が大きく息を吐く。
「はぁー……やばかった」
私はうなずく。
「うん……」
まだ胸がドキドキしている。
美咲が興奮したまま言う。
「ルイくんめっちゃかっこよくなかった!?ダンスもやばかったし!」
私は思わず笑った。
「美咲ちゃん、ずっとルイくん見てたよね」
「そりゃ推しだもん!」
そう言って美咲は笑う。
「愛桜は?」
「Aquaくんどうだった?」
私は少しだけ考えてから、小さく言った。
「……かっこよかった」
「歌もすごかった」
美咲はにやっとする。
「でしょ?」
「生のライブってやっぱ違うよね!」
私はうなずく。
「うん……」
ステージで歌っていたAquaくんの姿を思い出す。
胸が少しあたたかくなった。
数日後。
放課後の教室。
私は鞄をまとめていると、後ろから声がした。
「愛桜!!」
振り向くと、美咲がすごい勢いで走ってくる。
「ど、どうしたの?」
私はびっくりして聞く。
美咲は息を切らしながら、スマホを差し出した。
「見て!!」
画面には、大きく文字が表示されている。
当選しました
「え……」
私は目をぱちぱちさせる。
美咲が叫んだ。
「ジュエリングのライブ!!」
「当たった!!」
「ほんとに!?」
私は思わず立ち上がる。
美咲は嬉しそうにうなずいた。
「うん!」
「春休み、一緒に行けるよ!!」
胸がどきどきしてくる。
「……Aquaくん」
思わず小さくつぶやいた。
美咲は笑う。
「Aquaくん見れるね」
「私はルイくんだけど!」
私は少し恥ずかしくなりながら笑った。
「楽しみだね」
「うん!」
美咲は元気よく言った。
「めっちゃ楽しみ!!」
春休み。
ライブ当日。
私はクローゼットの前で立ち止まっていた。
「……どっちがいいかな」
手には二つの服。
一つはシンプルな白いニット。
もう一つは少し可愛い感じのワンピース。
私は鏡の前に立つ。
まずは白いニット。
くるっと回ってみる。
「うーん……」
次はワンピースに着替える。
また鏡の前に立って、少しポーズをしてみる。
「……こっちかな?」
そう思って、もう一度鏡を見る。
そのとき、机の上に置いてあったものが目に入った。
青いヘアピン。
私はそれを手に取る。
「……Aquaカラー」
少し恥ずかしくなりながら、髪につけてみる。
鏡の中の自分を見て、小さく笑った。
「ライブっぽいかも」
今日は――
💎 ジュエリングのライブ。
そして。
💙 Aquaくんに会える日。
胸が少しドキドキする。
「……よし」
私は鏡に向かって小さくうなずいた。
「行こ」
家を出て、待ち合わせ場所へ向かう。
すると――
「愛桜ー!」
遠くから元気な声が聞こえた。
美咲だ。
ポニーテールを揺らしながら、手を振っている。
「おはよ!」
「お、おはよう!」
私が言うと、美咲は嬉しそうに笑った。
「ついに今日だね!」
「ジュエリングのライブ!!」
私はうなずく。
「うん……楽しみ」
美咲はすぐに言った。
「ルイくん見れる!!」
私は少し笑う。
「美咲ちゃんほんと好きだね」
「そりゃ推しだもん!」
そう言いながら、私たちは会場へ向かう。
電車を降りて、しばらく歩くと大きな建物が見えてきた。
ライブ会場。
入口には、たくさんの人が並んでいる。
ジュエリングのグッズを持っている人も多い。
「すごい人……」
私は思わずつぶやいた。
美咲は目を輝かせている。
「やばいテンション上がる!!!」
私は会場を見上げる。
(ここで……Aquaくんが歌うんだ)
胸がどきどきしてきた。
会場のライトが、すっと消えた。
「きゃーー!!」
一瞬で歓声が広がる。
美咲が私の腕を掴んだ。
「やばい!!」
「始まる!!」
ドキドキして、胸が少し苦しい。
そのとき――
ステージのライトが一斉についた。
キラキラした光の中に、6人の姿が現れる。
「うわぁ……」
思わず声が漏れた。
ジュエリングのメンバーだった。
みんな、王子様みたいな衣装を着ている。
胸元にはそれぞれの宝石モチーフ。
美咲がすぐに叫ぶ。
「ルイくん!!」
私はステージを見る。
その中で目に入ったのは――
💙 Aqua
青い宝石のブローチが胸元で光っている。
青を基調にした王子様の衣装。
長いマントがライトに照らされて揺れていた。
思わずつぶやく。
「……かっこいい」
Aquaがマイクを持つ。
そして、会場を見渡して言った。
「今日は来てくれてありがとな」
その声が会場に響く。
歓声がさらに大きくなる。
美咲が興奮している。
「やばい!!」
「生だよ!!」
私はステージから目を離せなかった。
(これが……Aquaくん……)
ステージのライトの中で、Aquaくんが歌っている。
画面で見ていたときよりも、ずっとかっこよかった。
(ちなみにステージからの距離が遠いので雰囲気だけ見えてる感じです。顔は見えていません)
青い宝石のブローチがライトに照らされて、きらっと光る。
歌声が会場いっぱいに響く。
思わず息をのんだ。
「……すごい」
横では美咲が興奮している。
「ルイくんやばい!!」
「かっこよすぎ!!」
私は小さくうなずきながら、ステージを見つめた。
Aquaくんはマイクを持って、客席を見渡す。
そして少し笑った。
「今日は来てくれてありがとな」
その声に、会場が一気に歓声に包まれる。
「きゃーーー!!」
私は胸の前で手をぎゅっと握った。
(同じ空間にいるんだ……)
そう思うだけで、胸がどきどきする。
そのとき、音楽が流れ始めた。
Aquaくんがゆっくりマイクを上げる。
そして歌い始めた。
何曲か歌ったあと、ステージのライトがふっと消えた。
会場がざわめく。
「衣装チェンジかな?」
美咲が小さく言う。
そのとき。
重たい音楽が流れ始めた。
ドン、ドン、と低い音が会場に響く。
次の瞬間――
ステージのライトが一斉についた。
「きゃーーー!!」
さっきよりも大きな歓声が上がる。
私は思わず目を見開いた。
さっきとは全然違う衣装だった。
真っ黒の衣装。
肩が少し出ていて、大人っぽいデザイン。
チェーンや宝石のアクセサリーが光っている。
Aquaくんの胸元には、青い宝石。
ライトに照らされて、きらっと輝いた。
「……」
思わず言葉が出ない。
美咲が隣で叫んでいる。
「やばい!!」
「ルイくんかっこいい!!」
私はステージを見つめたまま、小さくつぶやく。
「……Aquaくん」
Aquaくんはマイクを持って、少し笑った。
さっきより少し大人っぽい雰囲気。
「まだまだ盛り上がれるよな?」
会場が一斉に歓声を上げる。
「いくぞ!」
音楽が一気に大きくなった。
ジュエリングのメンバーが揃って踊り出す。
会場の熱気が一気に上がる。
私はただ、ステージから目を離せなかった。
何曲も歌って、会場はすっかり盛り上がっていた。
大きな歓声と拍手。
ステージのライトが少し落ち着いた色になる。
ジュエリングのメンバーが前に並んだ。
Aquaくんがマイクを持つ。
「今日は来てくれてありがとな」
会場から大きな歓声が上がる。
「きゃーーー!!」
Aquaくんは少し笑った。
「最後の曲、いくよ」
その言葉に、会場が静かになる。
やさしい音楽が流れ始めた。
私は胸の前で手をぎゅっと握る。
(最後なんだ……)
Aquaくんが歌い始めた。
やさしくて、きれいな歌声。
会場いっぱいに広がる。
画面で聞いていたときよりも、ずっと心に響く。
思わず小さくつぶやいた。
「……すごい」
横では美咲も静かに聞いている。
歌がサビに入る。
ライトがキラキラ光って、ステージが輝いて見えた。
(これが…ジュエリングのライブ……)
胸がいっぱいになる。
曲が終わると、大きな拍手が広がった。
Aquaくんがマイクを持つ。
「今日は本当にありがとう」
「また会おうな」
会場が歓声に包まれる。
「きゃーーー!!」
私はステージを見つめたまま、小さくつぶやいた。
「……Aquaくん」
少しして、私たちは会場の外に出た。夜の空気は少しひんやりしていた。
美咲が大きく息を吐く。
「はぁー……やばかった」
私はうなずく。
「うん……」
まだ胸がドキドキしている。
美咲が興奮したまま言う。
「ルイくんめっちゃかっこよくなかった!?ダンスもやばかったし!」
私は思わず笑った。
「美咲ちゃん、ずっとルイくん見てたよね」
「そりゃ推しだもん!」
そう言って美咲は笑う。
「愛桜は?」
「Aquaくんどうだった?」
私は少しだけ考えてから、小さく言った。
「……かっこよかった」
「歌もすごかった」
美咲はにやっとする。
「でしょ?」
「生のライブってやっぱ違うよね!」
私はうなずく。
「うん……」
ステージで歌っていたAquaくんの姿を思い出す。
胸が少しあたたかくなった。
