先輩×後輩

「アド教えてくれる??」
「いいですよっ」
『あっ俺も教えてっ』
「え!?」
『え…だめ??』

まさか、上山先輩の方から言ってくれるなんて…



嬉しすぎるっっ!!!


「全然!!いいですよっ」
『よかったー。俺嫌われてんのかと思った』
「全然嫌ってなんかいませんよっ」


それから、先輩2人と赤外線でアドレスを交換した。



『それじゃあねっ』
「はいっ、さようなら」
「ばいばい美莉~♪」
「さよーならー♪」

香代先輩は、上山先輩の腕にくっついて帰って行った。
もしかして…2人って付き合ってるのかな…。

そんな疑問を抱きながら、またまた健を待つ。
もうー…20分ぐらい待ってるんですけど…。


『ごめん美莉っ!!』
校舎の方から、猛スピードで走ってくる健。
「遅いよー!!」
『ごめん!!』
「うん、いいよ。じゃあ帰ろ♪」
『おうっ』

そう言って、健の自転車の後ろに膝かけを敷いて座る。

『おっけー??』
「うんっ」

そう言って健の背中に、ぎゅと抱きついた。
健は、走ったからか心臓がドキドキしている。