霧に着いていくと、そこにはバス停が見えてきた。
バスで移動するらしく、俺はICカードを財布から取り出す。
しばらくしてバスが来たので、俺らは乗り込んだ。
「うわー…最高すぎ」
暑いところに居た俺らにとって、エアコンの聞いた涼しいバスは天国だった。
少しして、俺は霧に問いかける。
「なぁ霧。行先は?」
「んー?ないしょ。んでもまぁ、ザクが好きなとこだよ」
俺が好きなところ…?なんだろ。
今からでも、俺のワクワクはどんどん膨らんでいくばかりだった。
「あ、金ってどのくらい持ってきた?」
「え?金…あやべ、あんまねぇかも」
霧に言われて財布の中を見てみると、小銭がじゃらじゃら入ってるのと…1000円札が2枚。
うわ、全然ねぇじゃん…どうしよ。
「何円だった?」
「それが…2000円くらいしかねぇや、ごめん」
「ん、おっけーい。大丈夫だよ」
2000円ではあんまり良い遊びはできねぇかも…何をするにしろ金はかかっちまうし。
でも霧の反応からして、大丈夫そうだ。
「俺の計算だと、予算は1000円前後なはずだから。午前は全然平気」
「1000円…」
中2の遊びとなると、1000円超えるのは当たり前の時も結構あるから…その値段に驚いた。
「あ、あと数分で降りるよ」
最初は何をするんだろう…
ガラスにぼんやり映る自分の顔は、穏やかだった。
